卒業生の声

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大学進学
Aさん
女性

12.武蔵大学人文学部日本・アジア文化学科進学

他合格校:東洋大学(国際地域学部)、東京女子大学(現代教養学部)その他多数
小学5年の時からお世話になりました。この塾は、自分の苦手なところを克服するために授業の内容を決めることができるので、とてもよかったと思います。特に日本史は、解説にとても力を入れて下さったので、時代の流れをつかむことができました。さらに現代文と古文は、たくさん演習をこなすことができたので、初見問題でも解けるようになりました。その中でも早稲田の過去問をたくさんこなすことができ、難しめの問題にも対応できるようになりました。AO入試対策の時は、効果的な小論文の書き方を教えていただきました。さらに私自身の特長などをたくさん引き出していただき、将来の夢や韓国の長期留学でやりたいことが明確になりました。これまで親身に支えていただきありがとうございました。
なかなか心を開いてくれない・・・それでも本人のペースを尊重して行っていました。
[代表より]入塾当時、私立の小学校に通っていたAさんは、英語の授業のみ受けていましたが、その後系列の中学に入り、数学が難しくなってきたのを機に、私は中1の冬からメインで数学を指導することになりました。それ以降、試験対策時には、現代文、古文、物理、化学も見るようになりました。高2になってからは、学校で数学を選択しなくなったので、現代文と古文、日本史をメインで指導するようになりました。Aさんは当初から寡黙な女の子で、こちらの質問に対しては、表情をほとんど変えず「うん」か「いいえ」の返事のみでしたので、他の先生方は対応に苦戦していました。お母様との面談の時、私はそのことについてお話しし、さらに「以前Aさんは、とても明るい女の子だったと思うのですが、ある時学校の先生に対して誤解を招くような対応をとり、きつく叱られたようなことはありませんでしたか。」と質問したところ、お母様は「全くその通りです」と言われました。「学校では、普段クラスのみんなの世話をして明るく振舞っているのですが、学校の先生方とは、先ほどの出来事が引きずっているようで、うまくコミュニケーションが取れていないようです。」とおっしゃっていました。私の勘は当たっていました。私も中高生の頃は似たような経験をしたことがあったので、その時の経験を踏まえ、私は無理にAさんとコミュニケーションが取れるように促すのではなく、今まで通りAさんにとって安心安全を感じられるスタンスで授業をしていこうと思いました。教える側にとっては、生徒さんが何も反応してくれないと授業を行いづらいのですが、私はAさんの状況を長い目で見ていたので、Aさんを導けるのはおそらく私しかいないだろう、と思いました。
将来について語ってくれた時、心から何とかしてあげたいという想いが強くなりました。
この状況に変化が見られたのは、高3になってからでした。Aさんは、高2で当塾を辞めて映像授業形式の大手予備校に専念する予定だったそうですが、それでは解らないところが誰にも聞けず、解らないままになってしまうと思い、当塾を継続してもらうように説得したところ、お母様はこちらの熱意を受けとめてくださり、大手予備校と並行する形式で継続することになりました。そこで目標を明確にするために、Aさんに将来のことや志望校について聞いてみました。特に動機や理由、将来の展望について、心の深い部分でどのような意図があるのかを細かく質問をしながら聴き取っていました。そうしたら、とてもはっきりした口調で理路整然と話してくれました。そして将来は日韓の交流の架け橋となるべく、人には恥ずかしくて言えないような努力をしていたのです。これには驚いて感動してしまい、私はAさんを何としてでも志望校に入れる、と固い決意をしました。授業のレベルを上げ、日本史はかなり詳細に触れて解説し、どのようなテストでも万全な態勢にしました。現代文は、かなり難解な問題文でも本質をつかみ正答まで導く方法をお伝えし、古文解釈は特に品詞分解と時代背景を重視して解説しました。
AO入試に挑戦!Aさんは将来のビジョンがより明確になり、使命感が出てきたようでした。
夏になると、お母様がAO入試の受験を希望されました。出願の基準は満たしていたのですが、現時点でのAさんの人に対する対応能力では面接試験は厳しいと思いました。さらに、一般入試への対策期間が短くなってしまうので、すべて失敗に終わるリスクもはらんでいました。しかし、これを機にAさんの対応能力を上げるチャンスであると思い、AO対策も引き受けました。法政(国際文化)と武蔵(人文)を志望し、一次選考の志望理由書等には、「中3の時に韓国に興味を持ち、その後韓国人との交流を深め、高2でハングル能力検定3級を取得、大学入学後は留学プログラムで韓国に留学、中3の時のアメリカ短期留学の経験をもとに国際交流を深め、その後できれば延世大学か高麗大学に語学留学をしてTOPIKⅡ6級の取得を目指す」というような流れで、一次選考は準備万端で迎え、両校とも合格しました。しかし、二次選考の面接では、緊張しすぎてしまったせいか、両校とも選考にもれてしまいました。
受けた大学のほとんどが合格!AO入試を経験したことで得た結果だと思います。
これで一般入試の壁が現実的に立ちはだかってしまい、お母様は受験日程をどのように組んでいけばいいのか悩まれていましたが、私の方でAさんの現在の学力レベル、さらに昨今私大文系が全体的に難化している状況を照らし合わせ、受験日程、科目、配点、合格発表日、納入期限日等をまとめた一覧表を作成し提示しました。お母様は本当に助かったようなご様子になり、その日以降、当塾を優先して、受験に間に合わせるための対策をとっていきました。センター試験まで残り1か月という状況でしたが、その間現代文、古文、日本史は、万全なレベルにまで引き上げていたので、本番で国語と日本史は合わせて9割以上とることができ、センター利用で国語と日本史だけで判定可能な大学はほとんど受かっていました。一般入試では、法政と武蔵以外は、英検2級取得で英語が入試免除になる方式で受験し、ほとんどの大学が合格しました。結局、AO入試対策のブランクを全く感じさせないような結果となりました。逆に、AO入試対策を行ったことで、一般入試でこのような素晴らしい結果を生み出すことができたのだと思います。ありがとうございました。
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